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行事案内

 

第38回 千代女少年少女全国俳句大会


   

平成22年6月から9月にかけて募集してきた子どもたちの俳句。全国からたくさんのご応募ありがとうございました。12,380句の応募句のなかから大賞、特別賞をはじめ特選、秀逸、佳作、入選句および学校賞が決まりましたので発表いたします。


 

 

選  者

 

 

 

大高 翔 プロフィール

おおたか しょう。1977年徳島県阿南市生まれ。立教大学文学部卒。13歳より俳人である母のすすめで作句を開始。高校卒業と同時に初句集『ひとりの聖域』を出版。新聞・雑誌への連載、俳句番組の司会により多方面から注目され、現在毎日新聞まいまいクラブ『ケータイ写真俳句』選者としても活躍。2010年4月には『親子で楽しむ子ども俳句塾』(明治書院)、同10月には戸田菜穂との共著『恋俳句レッスン』(マガジンハウス)を相次いで出版。新進気鋭の女流俳人として、ライフワークである子供達と俳句を詠むワークショップや小中学校での俳句 教室を通じ「言葉のたねを蒔く」活動を続けている。

 

特別選者

大高 翔 (全部門)

小学生の部

瀬東千恵子・川崎房恵

中学生の部

亀田蒼石・長谷川吉雄

高校生の部

永瀬幸子 

(敬称略 白山市松任俳句協会)


 

小学生の部

 

    

テーマ:「いちご」「母の日」および自由題

応募者数:5479人 応募句数:8100句

    

 

大賞

 

さかあがりさくらの花に近づいた

 

長野県阿智村立阿智第二小学校 3年 藤倉 翼

 

「さかあがり」の動きが、「さくらの花に近づいた」で勢いよく見えてきました。さかあがりをした瞬間、目の前に大きく現れる桜は、どんなに美しいことでしょう。生命力にあふれた、力強い桜が描かれています。(大高)

 

白山市長賞(特別賞)

 

鳥たちに先こされたよいちごがり

 

石川県能登町立小木小学校 4年 松井 優典

 

NHK金沢放送局長賞(特別賞)

 

母の日に心をこめてソナタひく

  

石川県志賀町立加茂小学校 6年 酒井 安優


中学生の部

     

テーマ:「さくらんぼ」「つばめ」および自由題

応募者数:2211人 応募句数:3529句

     

 

大賞

 

けだるさをきってつばめは翻り 

 

石川県金沢市立城南中学校 3年 山本 絃美

 

「翻り」のみに使われた漢字表記が目立ち、つばめらしい軽快な動きを強調しています。「けだるさをきって」という表現が、空を切るように飛ぶさまだけでなく、作者の心のもやもやもすっきりさせるさまも想像させます。「つばめ」のいきいきとした姿に躍動感があふれています。(大高)

 

白山市長賞(特別賞)

 

流れ星私の心に流れ込む 

 

石川県珠洲市立宝立中学校  3年 坂口 菜々美

 

NHK金沢放送局長賞(特別賞)

 

周りには友達いっぱいさくらんぼ 

 

石川県七尾市立御祓中学校 3年 小林 丞伽


高校生の部

     

テーマ:「あめんぼう」「青田」および自由題

応募者数:569人 応募句数:751句

     

 

大賞

 

連山の影落ちている青田かな

  

長崎県立長崎工業高等学校 3年  廣佐古 淳美

 

「連山の影」を「落ちている」と表現したのが新鮮でした。ふと身を屈めて拾おうと覗き込んでしまうような「影」が見え、そのことが「青田」の静かな美も表しています。青田に張られた水の静かな美しさが感じられます。(大高)

 

白山市長賞(特別賞)

 

雨上り青田に大きな風渡る

  

 長崎県立長崎工業高等学校 3年 本田 俊祐

 

NHK金沢放送局長賞(特別賞)

 

あめんぼう進路決まらず右往左往 

 

熊本県熊本市文徳学園文徳高等学校 2年 谷 瑞希


 

学 校 賞

 

    

     

選考基準:学校別の応募句数と入賞者数を加点

    

 

 

最優秀学校賞

 

石川県白山市立松任小学校

 

優秀学校賞

 

石川県白山市立松任中学校

 

長崎県立長崎工業高等学校

    


 

表 彰

 

    

    

    

    

 

平成22年12月18日(土)午後1時30分より、俳句館2階研修室において、入賞者27名の出席により表彰式がとりおこなわれました。白山市教育委員長の西田谷功および特別選者の大高翔さんから賞状と記念品が手渡されました。

大賞・特別賞の受賞者には、大高さんのサイン入り著書も贈呈されました。

このあと、各部門選者と大高さんによる選評が行なわれました。

    

 
 
  

 

記念句会

    

    

    

    

 

   

表彰式にひきつづき、「雪」をテーマに大高さんの記念句会が開かれ、受賞者に加え、地元の俳句塾に通う子ども達も参加してたのしいひとときを過ごしました。

    

    

雪だるまおおきなポンポンみたいだね  奈生

キラキラとほう石みたいにひかるゆき  碧花

「ヤッター」と弟の声雪の朝  佑華

けんかしても雪あそびしてなかなおり  優典

直球だ次はカーブだ雪合戦  孝将

帰り道粉雪と祖母お出向かえ  里佳子

雪がふる赤色ほっぺのランドセル    凪

雪を見てあの日の思い出クリスマス  悠太郎

雪げしき白兎 がかけている  開互

妹が雪はまだかとまどを見る  安優

初雪や風にふかれてまいおちる  茉莉子

白い街家の前には雪だるま  杏里紗

                                     

    

朝の日 に目にかがやくは銀世界  千里

雪がふり窓を開けると別世界  達也

初雪や白く舞いふり胸おどる  希

降り積もりページ新たに 雪の紙  遥香

雪まてどあられ雨また雨あられ  絃美

初雪や眠りの花に降りかかる  大貴

ゆきだまをなげてみんなにあたったよ  康介

たのしいよゆきのあるとこわざとふむ  早耶

雪が降りグランド一面真っ白に  大雅

雪降りて気になる今日の窓の外  皓太郎

雪が降る落ちては溶ける儚さよ  玄基

    

白山のどんとかまへる雪催ひ  翔

 

 

 

皆さんの作品には、それぞれの年代にしか見えないものや感じられないことが、描かれています。目の前の季節のなかに捉えた一瞬のきらめきが、若い皆さんの作品の魅力です。それのきらめきを見逃さないように選句しつつ、心洗われる時間を過ごしました。たくさんの投句をありがとうございました。(大高さんの総評より)


入選句集

    

    

    

    

    

特選、秀逸、佳作、入選句などについては、平成23年1月下旬に出版する入選句集にすべて掲載し、入選者および応募校に送付します。一般希望者には、1部300円で販売いたします。